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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神の新旧スター比較 西純矢の台頭と28歳のアラサー藤浪晋太郎の落日

公開日: 更新日:

 高卒ドラフト1位、プロ3年目の阪神西純矢がプロ初完投で今季2勝目を挙げた。しかも、プロ初ホームランのおまけ付き。高校通算25本塁打を記録した強打も見せつけた。

 西純矢は今をときめく千葉ロッテ佐々木朗希と同世代。他にもヤクルト奥川恭伸オリックス宮城大弥中日石川昂弥、阪神でも及川雅貴井上広大ら有望株が目白押しで、今もっとも球界で注目を集める新世代である。そういう中にあって……というか佐々木があまりにすごすぎて、西は少し出遅れた感があったものの、普通の高卒3年目として考えれば、ここまで順調な成長曲線を描いている。

 岡山県・創志学園高校時代から、大きく振りかぶって投げるワインドアップモーションの正統派オーバースロー右腕。体もがっちりしていて下半身も太くたくましく、ストレートの最速は154キロで、平均でも150キロ前後を安定的に叩き出せる。

 それでいて完投能力があって打力もあって、ちょっとヤンチャで気の強そうな、だけど愛嬌のある面構えをしている。これは人気が出そうである。なんとなく陽の空気をまとっているというか、高卒ドラ1出身ならではの超王道のスター性を感じさせるのだ。

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