渋野日向子に何が…スイング改造で自信喪失、“壁ドン”パットも影潜め全米女子プロ途中棄権

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 通算5アンダーのチョン・インジ(27=韓国)の優勝で幕を閉じた今年の全米女子プロゴルフ選手権。日本勢は畑岡奈紗(23)が同1アンダー5位、笹生優花(21)、西郷真央(20)ともに同4オーバー30位だった。

 残念だったのは、渋野日向子(23)が大会3日目のラウンドを前に姿を消したことだ。前日は序盤に3連続バーディーで通算3アンダーまでスコアを伸ばし、15位から2位タイまで浮上。しかし、その後は別人のようなゴルフで急降下し、3オーバーでギリギリ予選を通過。巻き返しが期待された3日目は、日米ツアー通じて初の途中棄権となった。

 今回は初日から体調が万全ではなく、「連日の暑さで疲労が残っており、大事をとる」(関係者)との理由で、ラウンド後は取材対応や練習もせずに宿舎に戻っていた。2日目の「急降下」も理解はできるが、そもそも渋野はここまでの成績自体が「ジェットコースター」みたいなものだ。

 実質プロ1年目の2019年は国内で初勝利を含む4勝をあげ、獲得賞金も2位。全英女子オープン(OP)で日本勢では42年ぶりのメジャー優勝を遂げ、国内の女子プロ界は渋野人気に沸きに沸いた。そのまま女王の座に君臨するかと思われたが、コロナ禍に見舞われた20年から苦悩が始まる。同年は試合数が激減し6大会で優勝なしの予選落ち2回。海外でもスコティッシュOPと全英で予選落ちしたが、12月の全米女子OPでは優勝を争っての4位という好成績を残すのが渋野らしいところ。

 コロナ禍が続く21年は、オフから取り組むスイング改造の影響で成績は振るわず、10月のスタンレーレディスで2年ぶりの優勝に流した大粒の涙がそれまでの心情を物語っていた。今季から主戦場を米女子ツアーに変え、改造したスイングも安定。新たなシブコが見られるかと思いきや、「浮き沈み」が続いているのだ。

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