高橋元理事再逮捕で五輪汚職拡大…スポンサーは赤字&イメージダウンの“泣きっ面に蜂”

公開日: 更新日:

 汚職ドミノが止まらない。

 昨6日、東京五輪をめぐる汚職事件で、今度は出版大手「KADOKAWA」の元専務らが贈賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。

 KADOKAWAの元専務らは大会スポンサーの選定で有利になるよう東京五輪組織委元理事の高橋治之容疑者に依頼し、約6900万円を賄賂として渡したという。

 振り返れば、東京五輪はコロナ禍で1年延期になったことを受け、大会スポンサー全68社が契約を1年延長。20年までの3700億円に加え、追加のスポンサー料220億円を支払った。

 しかし、大会は無観客開催になっただけでなく、大会前から開催に反対する声も多かった。スポンサーになった企業に対して不買運動が起きたり、都内で開催するパビリオンやイベントの開催中止を余儀なくされたりするケースも。風当たりが強く、スポンサー企業にとってはメリットが少ない大会だった。

 とはいえ、一度莫大な契約料を支払っている以上、易々とスポンサーを降りることもできない。当時、森喜朗組織委会長が直々にスポンサーに頭を下げたという話もあり、撤退は現実的ではなかった。もし高橋元理事側に賄賂を渡していたとしたらなおさら、スポンサーを続けることで“損失”を回収することに必死だったに違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?