スポーツジャーナリスト谷口源太郎氏「五輪とその周辺はブルシット・ジョブの巣窟です」

公開日: 更新日:

谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト/84歳)

 東京五輪パラリンピックの組織委員会で理事を務めた、元電通専務の高橋治之氏が受託収賄容疑で逮捕された。スポンサー選定を巡り、「AOKIホールディングス」から5100万円の賄賂を受け取った疑いだが、これはカネにまみれた「五輪の闇」の一部が明らかになったに過ぎないのではないか。汚職の背景にはなにがあるのか。マネーファーストに堕落した五輪に厳しい目を向け続け、「オリンピックの終わりの始まり」などの著書があるスポーツジャーナリストに話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 ──組織委員会の高橋元理事が逮捕された。一報を聞いたときは?

 ついに逮捕されたか、という思いと同時に東京五輪の闇がどこまで解明されるか、疑念を抱きました。

 ──というと?

 五輪をはじめスポーツのビッグイベントの裏側を取材する中で、1980年代からさまざまな場面で「高橋治之」という名前は聞いていました。ただ、メディアが報じているような「スポーツビジネスの第一人者」という表の顔ではなく、フィクサーというか裏の顔の部分についてです。昨年の東京五輪・パラリンピックでも招致段階から、高橋元理事が暗躍していた。だから、彼が逮捕されて、五輪スポンサーに関するAOKIからの5100万円の受託収賄では終わらない、終わらせてはいけない、とすぐに思った。逮捕にあたり、高橋元理事の自宅や彼が代表を務めるコンサルタント会社の「コモンズ」、贈賄側のAOKIはもちろん、電通や解散した組織委員会の清算法人に家宅捜索が入った。招致をめぐる買収疑惑や政界まで捜査が及ぶとすれば、大きな五輪汚職事件につながる。単なる一スポンサーとの贈収賄事件に矮小化してはいけません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(8)床に頭をつけて借金取りに謝る母親の姿を見てぼろぼろと涙がこぼれた

  2. 2

    「嵐」活動終了1カ月前に報じられた大野智の"過去"…アイドル業で潰されたプライベート…結婚と今後

  3. 3

    星野仙一監督は誰よりも自分を慕っていた牛島和彦をトレードの弾に、落合博満を手に入れた

  4. 4

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  5. 5

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  1. 6

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  2. 7

    TBS「テレビ×ミセス」のスマスマ化で旧ジャニ不要論が加速 “体を張るイケメン”の専売特許は過去のもの

  3. 8

    ガソリン補助金限界でも「節約は不要」と…引くに引けない高市首相「大言壮語」の呪縛

  4. 9

    小室圭さん&眞子さんの「子供の性別」を特定したNYポストが「baby」「child」 に修正

  5. 10

    「自転車1メートル規制」で渋滞発生 道路交通法改正とどう付き合うべきか