ヤクルト村上は日本S2戦で9打数2安打…力みと焦りを生んだ9.18阪神戦・藤浪からの大飛球

公開日: 更新日:

「今季の村上は直球への対応はもちろん、変化球も下半身の柔軟性を生かし、いわゆる粘り腰でボールを拾って本塁打を放っていました。しかし、9月18日の阪神戦(甲子園)での第1打席、藤浪から大飛球を放ったものの、佐藤輝の好守もあって右飛に倒れた。その打席あたりから力みが目立ち始めたように見えます。実際、以降は三振とゴロアウトが増えていますから」

 55号を放って以降、不振が続いたのは、本人が「いろいろなプレッシャーがありました」と話したように、本塁打記録更新への重圧があったのは間違いない。

 中日、阪神などでコーチを歴任した長嶋清幸氏は、「この日の6打席目、比嘉のボール球の変化球に手を出して空振り三振したように、このシリーズでも力みが目立ち、ボール球に手を出して打撃が崩れているように見えます」とこう続ける。

「56号がなかなか出ず、精神的に厳しかったと思います。藤浪との打席で右飛に倒れたことに関していえば、『行ってほしかった打球が本塁打、安打にならなかった』という気持ちが焦りを生み、以降も本塁打、安打が出ず、さらに力む要因になった可能性はあります。本塁打にはならなくとも、外野の間を抜けて長打になっていれば、もう少し楽な気持ちで打席に立ち続けることができたかもしれません」

 村神様が完全復調すれば、日本一連覇にグッと近づくが……。

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