山下美夢有にTOTO優勝なら米国行き即刻決断のススメ 渋野日向子は権利放棄で“遠回り”

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【TOTOジャパンクラシック】第2日

 迷うことはない。

 今大会は国内唯一の全米女子プロゴルフ協会の公式戦も兼ねているため、優勝すれば米女子ツアーへ参戦できる。来季の米ツアー切符を目指して、12月の最終予選会(Qシリーズ=8ラウンド144ホール)へ臨む勝みなみ(24)と西村優菜(22)にとっては、「喉から手」だろう。

 その切符を視界に捉えているのが山下美夢有(21)だ。5アンダー5位タイ発進のこの日は4アンダー。首位に1打差の通算9アンダー2位タイに浮上した。

 今季3勝でメルセデスランキングのトップを走る山下は、8月の全英女子オープン13位で来年の出場権を獲得。海外でも戦えることを証明したが、「将来の夢」という米女子ツアー挑戦については時期尚早で、今のところ考えていないという。

 そこで思い出すのが渋野日向子(23)だ。2019年の全英女子OP優勝で米女子ツアーのメンバーになれたのに「まだ米国ツアーは早いと思う。将来的にはとは思っていますが」といって権利を放棄。その直後に「米国でやりたい」と気が変わり、翌年のQシリーズ挑戦を決意。ところが、コロナの影響で同シリーズは中止。昨年末まで待つはめになり、どうにか20位に入って今季のツアーメンバーになった。全英優勝でメンバー登録していれば、こんなに遠回りすることはなかった。

 ウイルスがコロコロ変異する新型コロナの先行きは読めないし、人生なんてどこでどうなるかもわからない。「若いし、時間はタップリある」なんて悠長に構えていると、後悔するかもしれない。優勝したら即刻決断するべきだ。

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