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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

箱根駅伝は2強争いへ…3冠目指す駒大と連覇狙う青学大は「保革対立」の図式

公開日: 更新日:

 箱根駅伝がいつにない熱気に包まれている。駒沢大の大学3冠か、青山学院大の連覇かーー2強争いは堅いだろう。

 前回は青学大が3区から抜け出して独走、2位以下に10分の大差をつけた。優勝メンバー7人が残り、全日本大学駅伝でも、岸本大紀、近藤幸太郎、佐藤一世らが安定感を見せていた。過去8年で総合優勝6回。原晋監督は“いまの箱根”の勝ち方を知り、一方の駒大は出雲、全日本を制し勢いで勝る。

 大学3冠はこれまで4校が達成しているが、単純に“3冠”とはくくれない。再来年に100回大会を迎える箱根に対し、出雲は34回、全日本は54回で、距離も箱根の10区間217.1キロに対し、出雲は6区間45.1キロ、全日本は8区間106.8キロ……伝統と格に開きがある。過去に2冠が8度の駒大も、大八木弘明監督にすれば、出雲、全日本は箱根へのステップという位置付けだった。が、今回は「狙っていかないとダメでしょう」と前向きの発言だ。

 世界陸上1万メートル代表の田澤廉とスーパールーキー佐藤圭汰の組み合わせが興味深い。2区がエース区間といわれるが、絶対的エースのいた昔と違い、いまは2区だけでは抜け出せない。2区+3区で主導権を握り、4区でまとめて山の無事を託す。復路は淡々とペース走……2区=田澤、3区=佐藤、山には実績のある金子伊吹がいるから、4区は第2エースの鈴木芽吹か。駒大復活の原動力である田澤のラストイヤーで、来年は世界陸上、パリ五輪の選考レースも控える。3冠は格好の刺激剤になる。

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