著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

立教大が55年ぶりの箱根駅伝出場! 上野裕一郎監督の「大ぼら」に期待

公開日: 更新日:

 箱根駅伝予選会が15日、東京立川の昭和記念公園で開かれた。3年ぶりに取材規制が解け、報道テントは以前にない混みようだった。

「たかが予選」のハードルは高く、1万メートルで34分以内の公認記録を持つ選手10人以上が参加条件。33分台後半の10人ぎりぎりで出場した埼玉大は、1人が途中棄権して無念の記録なし。一橋大もなし。彼らの位置から、立川の先の箱根は気が遠くなるほどの道のりだ。

 立大が6位で55年ぶりの出場を決めた。最初の東京五輪前後の60年代、立大には浜崎真造という〈山の神〉がいた。チャペルの屋根裏に下宿したという苦労人は、市立船橋時代の渡辺康幸を可愛がり、数年前に亡くなった。浜崎時代のOBたちが再建を願っても予選は越えられず、08年に中村嘉孝が学連選抜に選ばれると「40年ぶりのR」とのぼりをたて喜んだもの。地元・池袋はさぞ大騒ぎだろう。

 監督の上野裕一郎は佐久長聖-中大-エスビーで走り、立大に来て4年目の37歳。中大時代はレース前「目標は区間賞」と宣言して大外れの19位だったり、有言実行の区間賞だったり。それだけに、今回の〈ひょうたんから駒〉のうれし泣きは良かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁