著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

連載最終回に思うこと 阪神には「中途半端な8年間」に終止符を打ってほしい

公開日: 更新日:

 この連載が開始された2015年春、阪神監督は4年目を迎えた和田豊で、開幕投手は前年に最多勝を獲得したメッセンジャーだった。当時の阪神はこのメッセンジャーと能見篤史が左右の二枚エースという状況で、野手では鳥谷敬もマートンもまだまだ健在だった。

 この年の阪神は借金1の3位に終わった。それによって和田監督が解任されたが、3年目の藤浪晋太郎が自己最多の14勝を挙げて最多奪三振の初タイトルを獲得するなど、秋には明るい話題もあった。しかも、次年度の新監督には00年代の阪神の最大の功労者である金本知憲が就任し、「超変革」のスローガンのもと、おおいに盛り上がったのを覚えている。

 あれから現在に至るまで、まさか一度も優勝していないなんて当時の私が知ったらどんな顔をするだろう。あのころ、藤浪は今ごろ虎の大エースになっている、もしくはとっくにMLBに移籍して大谷翔平と肩を並べる存在になっていると思っていた。

 金本監督による打撃強化策が奏功し、掛布雅之以来となる本格的な生え抜き日本人の4番打者が出現すると期待していた。エースと4番が理想的なかたちで共存し、阪神に新しい時代が到来すると信じていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?