東京五輪談合めぐり組織委員会元次長を立件へ…受注主導、公募前に落札伝達の疑い

公開日: 更新日:

 東京オリンピック・パラリンピックのテスト大会の運営を巡る談合に関して、東京地検特捜部は大会組織委員会の元次長を独占禁止法違反(不当な取引制限)で立件する方針を固めた。

 関係者によると、組織委の大会運営局は2017年、テスト大会の運営に支障がないよう、広告代理店やスポーツイベント会社のスポーツ大会での実績調査を電通に依頼。電通は翌年春ごろまでに、入札に参加する各社に大会運営を希望する種目、競技会場などを聞き、一覧表にしてまとめた。

 その際、元次長は公募前に具体的な会社名や会場名などを挙げ、「ここはすでにこの会社に決まっているからダメ」「ここならいい」などと、電通幹部らと応札を差配、調整したとみられ、企業間の競争が制限された疑いがある。

 特捜部は入札に加わった関係者から広く事情聴取し、元次長が談合を指導し、重要な役割を果たしたと判断。刑事責任の追及に向け、捜査を進めている。

 聴取に応じた一部の企業の担当者は談合を認めているという。

 検察は昨年11月から入札の「官製談合」の捜査に着手していた。元次長は特捜部の聴取に談合の関与、認識を否定しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?