大谷見たさに開場前から大行列、グッズも完売! WBC本番前の大狂騒に早くも主催側ニンマリ

公開日: 更新日:

手本はサッカーW杯

 こうした騒動にニンマリしているのが、大会を運営するWBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)だろう。もともと、WBCはMLBが金儲けのためにつくった大会と言っても過言ではない。WBCIもMLBとMLB選手会が共同で立ち上げた組織だ。当初は現役メジャーリーガーも出場したがらず、米国でも関心が薄かったものの、年々知名度と人気がアップ。

 第5回となる今大会はチケットの売れ行きも上々で、米国での決勝戦の前売り券はすでに完売している。さらに東京プールを含む各1次ラウンドは1日2試合を見られる「1日券」という事情もあり、東京プールも日本戦がある日の前売り券はまたたく間に完売となった。

 WBCが注目されればされるほど、メジャーは大喜び。その中心にいるのが大谷だ。韓国代表の投手が「大谷に投げるコースがなかったら、痛くないところにぶつけるしかない」と発言し、大炎上。謝罪を余儀なくされた。いかに大谷が世界中から注目されているかを物語っている。

■「オオタニサン、決勝で待っている!」

 WBCのマーケティングに携わる関係者は「だからこそ、メジャーサイドは日本の決勝進出、最低でも米国ラウンド進出を願っている」と、こう続ける。

「昨年のサッカーW杯は米国でも大人気。それもこれも名だたる選手たちが大会を盛り上げ、メッシ、エムバペという希代のスター対決で決勝を締めたからに他ならない。WBCはサッカーW杯に比べて歴史も権威も大きく劣る。世界で最も知名度のある現役メジャーリーガー、大谷が活躍して盛り上がれば、大会そのものの地位向上も望めますからね」

 その大谷は大会規定により、壮行試合には出場できず。試合前、「一番(の問題)は時差ボケ。ベストなパフォーマンスで出来るよう、100%の力を出せるように、(練習の)強度を上げていきたい」と話した。

 大会がどう転ぶか、すべては「世界の二刀流」次第である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動