山崎颯一郎が緊急招集でオリ投手4人がWBCに…秦真司氏「シーズンへの影響必至」と指摘

公開日: 更新日:

 しかし、「いくらなんでも片寄り過ぎです。他の球団に候補がいなかったのでしょうか」と2012年から19年まで巨人でバッテリーコーチなどを務めた秦真司氏(野球解説者)がこう指摘する。

「普段とは違う滑りやすいWBC球を使用しているため、特に投手への負担が大きい。オリックスは絶対的エースと左腕エース格、さらに勝ちパターンのリリーフ投手の2人を出すのだからシーズンへの影響は必至。栗山監督が言うように『投手を持っていかれること』は球団にとって死活問題。戻ってきた後に故障が発覚することもあるし、最も厄介なのは、燃え尽き症候群のような精神状態になること。巨人のコーチ時代、気が抜けてしまったような代表選手を見たし、古い話になりますが、私が大学生(法大)の時に出場した(1984年)ロサンゼルス五輪で金メダルを取った後も、なかなか切り替えられなかったことを思い出しました。それだけ日の丸を背負うのは重い。オリックスが投手4人を出す代償は大きいと思います」

 オリックスの昨年のチーム防御率はリーグ2位の2.84。屈指の投手力を誇るとはいえ、他球団から日本代表に招集されている投手は巨人の2人が次に多く、1球団1人がほとんど。ソフトバンクのように1人も入っていない球団もある。

 NPBはオリックスに「公式戦何勝」などのハンデをあげてもいいのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 7

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  3. 8

    阿部巨人が“3Aクビ”元DeNA乙坂智を入団テストの大迷走…「いま必要?」SNSで飛び交うシラけた声

  4. 9

    巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも

  5. 10

    藤浪晋太郎が描く「DeNA経由でメジャー復帰」の青写真と米球界再チャレンジの勝算

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗