大谷翔平WBC制覇&MVPの快挙! 侍Jで「ヒリヒリした試合」経験、決勝でも胴上げ投手に

公開日: 更新日:

年俸総額250億円の最強米国をねじ伏せる

 侍ジャパンの象徴である二刀流のゲキに、世界最強の投手陣が呼応した。

 侍投手陣の先陣を切ったのは今永昇太(29=DeNA)。ターナー(フィリーズ)に一発を浴びたものの、自慢の快速球とスライダー、チェンジアップを駆使し、2回1失点に抑えた。今オフ、ポスティングによるメジャー移籍の可能性があり、ネット裏に集結したメジャー関係者も改めて評価していた。

 二回裏に村上宗隆(23=ヤクルト)のソロ本塁打、ヌートバー(25=カージナルス)の内野ゴロで2点を挙げて勝ち越し、迎えた三回、2番手で登板した戸郷翔征(22=巨人)も存在感を見せた。

 トラウト(エンゼルス)、ターナー相手にスプリットで空振り三振を奪うなど2回無安打無失点。米国で投球分析を行い、「ピッチングニンジャ」として知られるロブ・フリードマン氏は「Shosei Togo, Filthy85mph Splitter」(えげつないスプリット)と称賛した。

 四回に岡本和真(26=巨人)のソロ本塁打で1点を追加した日本はその後、1イニングずつの継投に入った。

 五回からマウンドに上がった代表最年少の高橋宏斗(20=中日)は、強力打線相手に最速156キロの直球と落差の大きいスプリットでトラウト、ゴールドシュミットから連続三振を奪うなど1回無失点。近い将来のメジャー挑戦もウワサされる4番手の伊藤大海(25=日本ハム)、メジャー評価がうなぎ上りの5番手の大勢(23=巨人)がそれぞれ1回無失点でタスキをつなぐと、八回からはグラウンド内外でチームを支えてきたダルビッシュ有(36=パドレス)がマウンドへ。

 シュワーバー(フィリーズ)にソロを浴びたものの、1回1失点で切り抜けると、最後は大谷が締めた。

 ロッカールームでは栗山監督の「世界一の侍、最高!」との声かけで“シャンパンファイト”が行われた。大谷は「最高ですね」と満面の笑み。用意されたビールは一瞬でなくなった。

 この日、次回大会が26年に開催されることが決定。侍ジャパンは連覇を懸けて臨むことになるが、3年後、大谷は再び参戦するのか──。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間