初V霧馬山は柔軟性と多彩な技の「純朴オールラウンダー」 来場所10勝以上で大関昇進確実

公開日: 更新日:

 昇進に王手をかけた。

 千秋楽まで3敗だった関脇・霧馬山(26)が、2敗の大栄翔を本割、優勝決定戦と立て続けに破り、初優勝。2番とも土俵際に押し込まれたものの、いずれも突き落としで勝負を決めた。

 優勝インタビューでは物言いがついた決定戦を振り返り、「全然わからなかった。勝ちとわかった瞬間、(自分が)どこにいるのかわからなかった」と素直な心情を吐露した。

 モンゴル人力士は首都のウランバートル出身が多いが、霧馬山は逸ノ城と同じく、草原育ちの遊牧民。子供の頃から馬に乗り、水の入った30キロの桶を運ぶなど、自然と足腰が鍛えられた。

「性格も純朴で素直。オレがオレがという性格ではなく穏やかです。力士になったのは、たまたま知人に『日本で力士になるテストがある』と紹介され、特にその気のないまま合格。ならば稼いで家族に楽をさせよう、と角界入りを決めた。角界では『物事を深く考えてないのでは』という声も出ている。なんにせよ、あまり緊張しないタイプです」(ある親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因