朝から晩まで続くWBC狂騒の薄気味悪さ…異様な同調圧力、コメンテーター“ヨイショ”一辺倒

公開日: 更新日:

 その狂騒にひと役買っているのが、コメンテーターと称してテレビに出ている連中である。例えば、日本代表のヘッドコーチを務めた白井一幸氏は、あちこちの番組に出ては同学年で盟友の栗山英樹監督を「(選手を)信じて、任せて、感謝する人」と礼賛。番組中に大谷の将来の結婚相手に話が飛躍すると、「できたらうちの娘を、と言いたいが……」と悪乗りし、出演者のタレントと一緒に大騒ぎといったアンバイだ。

WBCは大会のその成り立ちからして、怪しいところがある。競技の世界的な普及というのは建前で、メジャーリーグ(MLB)が市場の拡大を含めてビジネスを第一に考えて作り出した。今大会も大会中にMLBの都合で日程が変更されるなど、国際大会の体をなしていない。スポーツコメンテーターやOBの多くはそういう問題点には触れず、栗山監督は素晴らしい、大谷選手はすごいとヨイショ一辺倒。しょせんは彼らもプロ野球ムラの一員で、批判をすれば解説者としての仕事に影響するし、いまだにコネがものをいう球団のコーチという就職活動にも影響する。だから、おもねるしかない」

 と、前出の谷口氏がこう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差