著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

“エンゼルス兜”だけじゃない メジャーの「ダッグアウトセレブレーション」小道具あれこれ

公開日: 更新日:

 大谷翔平のエンゼルスではホームランを打った打者がベンチに戻ると、頭にサムライのかぶとをかぶせて祝うようになった。

 エ軍がこうした小道具を使う「ダッグアウトセレブレーション」をやるようになったのは2021年から。一昨年はカウボーイハット、昨年は地味な麦わら帽だったが、今年は大谷が購入した33万円もする派手なかぶとになったので注目度が格段に高まった。

 メジャーリーグにはエ軍以外にもグッズを使ったダッグアウトセレブレーションをやるチームが少なくない。

●レッズ:バイキングかぶと

 2本の角の付いた銀色のバイキングかぶと。エンゼルスのサムライかぶとは本格的な作りで重量があるため、頭を下げると前にずり落ちて顔が隠れてしまうが、このバイキングかぶとは軽量で頭にすっぽりはまるので落下の心配がない。

 一見すると豪華に見えるが、米国ではハロウィーンやコスプレ用の本物に似せて作った各種バイキングかぶとが大量生産されている。これもその一つだろう。価格は最高レベルのものでも300ドル(約3万9000円)だ。

●パイレーツ:カトラス

 中世の海賊が使った刀剣。厚みがあり光を反射するので一見高価に見えるが、安価なカーボンスチールで作られているので価格は数十ドル程度だという。

●ブルワーズ:チーズヘッドクラウン

 長三角形の巨大なチーズを頭に乗せているように見える面白グッズ。ブルワーズが本拠地を置くウィスコンシン州は米国きっての酪農地帯でチーズの生産量が全米トップ。同州に本拠地を置くNFLのパッカーズのファンはチーズ帽をかぶって応援するので、それにあやかってブ軍も一発を放った打者を「チーズ頭」にして祝福するようになった。

 かぶり物では他にブレーブスがチームのロゴ入りのビッグキャップ、フィリーズはカウボーイハットを使用している。

●レッドソックス:金色のダンベル

 空気を入れて膨らませるビニール製のダンベル。日本で吉田正尚の獲得交渉にあたったスカウトがコーラ監督にお土産として渡したものだ。吉田も4月5日のパイレーツ戦で1号を打った時、これを両手に持ってチームメートの祝福を受けた。

●オリオールズ:水分補給用ホース

 アウトドアスポーツで使う吸水口が付いた水分補給用のホース。投手のアービンとエイキンが発案した。

●パドレス:巨大なチェーンネックレス

 オモチャの巨大なネックレスに球団のキャップマークのある大きなメダルが付いている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず