大谷翔平“二刀流”の肉体を蝕む…エンゼルス「地獄の17連戦」と「鬼門のデーゲーム」

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 大谷翔平(28)のエンゼルスは、あす(日本時間15日)からのレッドソックス4連戦を皮切りに今季最長の17連戦がスタートする。

 大谷は日本時間18日のレッドソックス戦に3勝目(0敗)をかけて登板するが、当日は日中にボストンマラソン(現地時間午前9時37分号砲)が開催される関係で、試合開始は異例の午前11時10分。前日も午後1時35分開始のデーゲームとはいえ、ただでさえ地獄の連戦で疲労の蓄積が心配されるうえに、難しい調整を強いられそうだ。

 そんな中、投手大谷に関して気になる研究報告が明らかになった。米ダートマス大学の研究チームは去る8日、「地球温暖化によるMLBの本塁打数増加の影響」と題する論文を発表。

 1962年~2019年の約10万試合、22万の打球を検証したところ、温暖化による気温上昇に伴って空気抵抗が低下したことで、打球の飛距離が伸びているという。特に屋外の球場で気温が1度上がるとデーゲームでの本塁打数は2.4%増加。10年以降の約500本は温暖化による恩恵を受けたものと結論付けた。

 打者大谷にとっては有利ではあるものの、逆にマウンドでは不安材料になりかねない。

 大谷は比較的、デーゲームを苦手にしている。自己最多の15勝(9敗)を挙げた昨季はナイターで22試合に登板し、13勝6敗、防御率2.28、9本塁打、奪三振率12.4。デーゲームでは6試合の登板で2勝3敗、防御率2.53、5本塁打、奪三振率は9.8。防御率と奪三振率はナイターを下回った。

 今季初勝利を挙げた6日のデーゲームでのマリナーズ戦は6回を3安打1失点と好投したものの、6四死球と制球を乱した。今季はWBCに出場するため、例年よりも急ピッチで調整を進め、レギュラーシーズン開幕から投打とも好スタートを切ったが、過酷な17連戦に加え、苦手なデーゲームによる負担が一層、大谷のフィジカルを蝕みかねないのだ。

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