ロッテ友杉篤輝「俊足」を生かしたプレーの原点 好調時には「1試合6盗塁」何度も

公開日: 更新日:

友杉篤輝(ロッテ・内野手・1年目・22歳)

 山椒は小粒でもぴりりと辛いという。身長は171センチ。小柄ながら、打って守って走って躍動、存在感を発揮しているのがこの選手だ。

 天理大から昨秋ドラフト2位で入団。キャンプから猛アピールを重ね、開幕3戦目でスタメン出場を果たすと、ここまで主に「2番・遊撃」で11試合に出場して打率.303、4打点、2盗塁(27日現在)。

 遊撃守備は無失策。ベテランの藤岡とポジション争いの火花を散らしている。

「内野ならどこでも守れる俊足巧打の選手。彼の最大の武器は足の速さで、盗塁でも(塁間)3.0秒台を記録する。仕掛ける勇気、雰囲気を読むセンス、走塁の勘がある」とは担当の三家和真スカウト。足を生かしたプレーの原点は、中学時代に所属した和泉ボーイズ(大阪)にあった。同クラブの吉井監督がこう振り返る。

「友杉は他の技術はともかく、走力だけは突出していました。ウチは足を使う野球をモットーにしていて、走塁のサインは『走るな』だけ。自由にさせていたので当たり前のように三盗もしていた。調子のいい時は1試合で6盗塁することが何度もあったくらいです。守備ではグラブさばきなどはあまり指導せず、『失敗しても叱らない』と伝え、足を生かすために徹底的にスピードを重視させていました」

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