大谷翔平は首痛抱えながらリアル二刀流 休養を無理強いできないエ軍フロントと首脳陣の問題点

公開日: 更新日:

■4戦連続被弾の元凶は疲労

 71奪三振は依然としてア・リーグトップとはいえ、シーズン序盤の疲労がピークに達している可能性はある。CS放送などで大リーグ中継の解説を務める評論家の斉藤明夫氏がこう言った。

「開幕から1カ月半が経ち、キャンプ、オープン戦の疲労が出始めた頃でしょう。ましてや今季はWBCに出場し、始動が早かったうえに、ただでさえ投打の二刀流をこなしているだけになおさらです。変化球が甘く入って痛打を浴びるのは疲れが投球のパフォーマンスに影響している可能性は否定できません。スイーパーの曲がりそのものに問題はなくても、相手打者に簡単に捉えられているのは、疲労で下半身の粘りがきかず、リリースポイントが乱れて打ちやすいコースに入ってしまうのでしょう」

 首の痛みや凝りも疲労が原因とみられる。斉藤氏によれば、投手の多くは背中の張りを発端として首を寝違えるケースは珍しくないという。

「心身の消耗が激しい大谷には定期的な休養は必要だと思う。ネビン監督は大谷のフィジカルに異変があった場合、出場の可否を本人に委ねていますが、指揮官に『出られるか?』と聞かれれば、大谷でなくても『出られません』と答える選手はいない。夏場から後半戦にかけて安定したパフォーマンスを発揮できるよう、GMや監督が主導権を握って、時には強制的に休ませる必要があるのではないか」(前出の斉藤氏)

 エ軍のフロントや首脳陣は今オフの契約延長を見据えて大谷の好きなようにプレーさせている。本人の機嫌を損ねたくないのだろうが、そんな思惑が大谷には逆にマイナスになりかねないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動