広島・外木場義郎はノーノーでプロ初勝利 快挙達成後「なんなら、もう1回やりましょうか」

公開日: 更新日:

 さらに外木場には大きな武器、「負けん気の強さ」「強心臓」があった。

 新人時代から「高慢ちきで生意気なヤツだ」と言われようとも先輩にろくすっぽ挨拶もせず、どんな打者であろうと遠慮なくインコースを思い切って攻めた。これぞ真骨頂と言ってもいい、そんな外木場の負けん気とふてぶてしさが彼らしいひと言を生んだ。

 プロ入り初勝利をノーヒットノーランで飾った外木場に対して試合後、スポーツ紙のベテラン記者が冗談まじりに言った。

「こういう派手な記録を残すと意外と短命で終わることのほうが多いんだけど、大丈夫かい、君は」

 20歳になったばかりの外木場はカチンときて間髪入れずに言い返した。

「ほう、そうなんですか。なんなら、もう1回やりましょうか」

 1回どころかもう2回もやってしまった外木場は有言実行の男だった。

(ライター・清水一利)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了