阪神・加治屋蓮がプロ野球人生「2度目のブレーク」果たした背景 古巣担当スカウト明かす

公開日: 更新日:

「13年ドラフトは1位入札の抽選を2度外したこともあり、加治屋は素材重視で指名した選手でした。当時は先発型と考えていたから、長いイニングを投げる技術、変化球の精度をさらに磨く必要があると。野球に対する真摯な姿勢、体の頑丈さを特に買っていました。当時のJR九州さんの練習はプロの比じゃないくらい厳しかった。例えば、ポール間の往復ダッシュを120本したり、タイヤ引きなども……。その厳しさは我々の間でも語り草ですが、加治屋は事もなげに涼しい顔で取り組んでいた。まだ靱帯などに致命的なケガをしていないように、フィジカルが化け物級だったのです」

 戦力外となった経緯についてさらに続ける。

「19年から二軍暮らしが続いたのは不運な要素が大きかった。ちょうど甲斐野や高橋礼など若手成長株が育ってきた頃で、二軍で好成績を残していても出番がなかった。他球団の編成担当の方から、『加治屋はなぜ一軍で投げないのか。ケガしているのか』と聞かれることが何度もありました」

 戦力外が発表されると、「ショックを受ける暇もないほど、阪神から“音速”でオファーがあった」という。引く手があったのも、今季の復活劇も、二軍漬けで腐らなかったからこそだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状