大関候補3人が白星発進も豊昇龍の左手に土? 名古屋場所初日「疑惑の判定」なぜ起きた

公開日: 更新日:

 誰もが納得できる軍配ではなかった。

 新大関候補の関脇3人が揃って白星発進となった9日の7月場所初日。正代を押し出した大栄翔(29)には異論を挟む余地がないものの、あと2人の取組は“疑惑”の目を向けられかねない判定だった。

 若元春(29)は御嶽海を寄り倒すも、土俵に落ちたのはほぼ同時。取り直しでもおかしくない場面だったが、勝負審判は全員無言だった。

 翔猿を押し倒した豊昇龍(24)の取組はさらにあからさまに見えた。はたかれて前のめりになった際、左手で土俵の土を掃いてしまい、中継でも豊昇龍の指先には土らしき茶色いものが付いていたのが映っていた。それでも同様に勝負審判の手が挙がることはなかった。

 この日、新大関の霧島が右肋骨の骨挫傷で休場を届け出た。同じく大関の貴景勝も両ヒザのケガで休場。来場所が7度目のカド番になる貴景勝の危なっかしさは相変わらずで、霧島も途中出場しない限りは9月場所はいきなりカド番だ。せっかく新大関が誕生したばかりなのに、これでは再び「大関ゼロ」が鎌首をもたげてくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  2. 2

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  3. 3

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁

  4. 4

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人1位・吉川尚輝 父は甲子園球児で母は名セッター

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    中森明菜は金銭的にもひと息…ファンクラブ限定イベントは3日間で5000万円の実入り

  4. 9

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 10

    テレビ局に謝罪したのは吉本興業の幹部…松本人志“不在”で復帰はますます遠のいた