大関候補3人が白星発進も豊昇龍の左手に土? 名古屋場所初日「疑惑の判定」なぜ起きた

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 誰もが納得できる軍配ではなかった。

 新大関候補の関脇3人が揃って白星発進となった9日の7月場所初日。正代を押し出した大栄翔(29)には異論を挟む余地がないものの、あと2人の取組は“疑惑”の目を向けられかねない判定だった。

 若元春(29)は御嶽海を寄り倒すも、土俵に落ちたのはほぼ同時。取り直しでもおかしくない場面だったが、勝負審判は全員無言だった。

 翔猿を押し倒した豊昇龍(24)の取組はさらにあからさまに見えた。はたかれて前のめりになった際、左手で土俵の土を掃いてしまい、中継でも豊昇龍の指先には土らしき茶色いものが付いていたのが映っていた。それでも同様に勝負審判の手が挙がることはなかった。

 この日、新大関の霧島が右肋骨の骨挫傷で休場を届け出た。同じく大関の貴景勝も両ヒザのケガで休場。来場所が7度目のカド番になる貴景勝の危なっかしさは相変わらずで、霧島も途中出場しない限りは9月場所はいきなりカド番だ。せっかく新大関が誕生したばかりなのに、これでは再び「大関ゼロ」が鎌首をもたげてくる。

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