著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

強化試合で高まったのは「不安」ばかり…司令塔含めチームの骨格いまだ定まらず

公開日: 更新日:

 W杯という大舞台では、ジョセフHCの前任者エディー・ジョーンズが「W杯で優勝するためには先発15人のキャップ数が合計で600は必要」と言ったように経験が大きな意味を持つ。

 今は李と、リーグワンで新人賞をとって今季初めて代表入りして12番(CTB)を背負う長田智希(23)が、抜群のアタックセンスでHCを魅了しているが、12番は10番とともにゲームをつくるポジション。若さだけで突破口を開けるのか、悩みは深い。

 本来なら、李が10番のときは12番にベテランの中村亮土(32)を、松田が10番のときは長田を12番に、というように安定感と攻撃性のバランスをとるのが常道で、フィジー戦では、終盤に途中出場の中村が12番のポジションに入って反撃につなげている。

 さて、HCはどういう組み合わせを選ぶのか。

 ジャパンは26日に、イタリアで同国代表とのテストマッチに臨んで本番前の実戦を終えるが、このイタリア戦がチームの骨格を定めるデッドライン。9月開幕のW杯を前に、いまだにジャパンの前途は不透明だ。 =つづく

【連載】ラグビーW杯 ジャパン目指す4強は茨の道か

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋