DeNA2年連続下克上は“横浜銀行”の汚名返上が絶対条件…前を走る阪神、巨人に計6勝17敗の体たらく
スタンドから、大きなため息が2度漏れた。
13日の巨人戦。DeNAは二回に早くも3点を先制された。5月4日の対戦から、巨人戦6連敗中。2勝9敗1分けと一方的にやられているだけに、またか……と諦めムードが漂った。
しかも、だ。その裏、死球と敵失、安打で無死満塁の好機をつかみながら、奪った得点は7番・度会の二ゴロ併殺の間の1点のみ。あーあ、と右翼スタンドのファンが落胆するのも当然だった。
だが、この日はそのまま終わらなかった。三回に二死走者なしから桑原が安打で出塁すると、3番・佐野が左翼へ同点2ラン。さらに、4番・牧が右二塁打で続くと、5番・宮崎が右前適時打で試合をひっくり返した。
「3点取られましたが、すぐに1点返してひっくり返せたのはよかった。少しずつですが、(打線復調の)兆しは見えてきたかなと思います」と、試合後の三浦監督も安堵の表情だった。
とはいえ、である。3位からの下克上日本一を果たした昨季も、巨人には8勝16敗1分けと8つもの貯金を献上。さらに遡れば、ここ20年で巨人に勝ち越したシーズンは5回だけという体たらくが続いている。