著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

強化試合で高まったのは「不安」ばかり…司令塔含めチームの骨格いまだ定まらず

公開日: 更新日:

 5試合を通じて、W杯でのボーナスポイント獲得のために必要とされる4トライを奪った試合は一つもなく、武器となるはずのボールを動かすラグビーも、勝負どころでミスが出て湿りがち。

 いったいなぜ、こんなことになったのか。

■コロナ禍の代償

 最大の原因は、パンデミックの影響で2020年に予定されていたテストマッチがすべて中止となり、チームを強化する上で最も大切な実戦での経験が圧倒的に不足していること。本来ならメンバーや戦術などを大胆にテストするべきシーズンが空白となったことで、いまだに強化と並行してメンバーの見極めをせざるを得ないのだ。

 特に、ゲームの司令塔となる10番(SO)を誰に任せるか、ジェイミー・ジョセフHCは頭を悩ませている。

 候補は、4年前も代表でプレーし、昨季は左膝前十字靱帯断裂の影響で代表活動に参加できなかった松田力也(29)と、その間にポジション争いを勝ち抜いた伸び盛りの李承信(22)。松田は強化試合の初戦と最終戦に、李は2戦目から4戦目までそれぞれ10番を背負ったが、どちらも意図したゲーム展開に持ち込めず、HCの悩みは深いままだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  2. 7

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  3. 8

    WEST.中間淳太がジャンボリお姉さんとの熱愛謝罪で火に油…ディズニー関連の仕事全滅の恐れも

  4. 9

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  5. 10

    元大関・栃ノ心が故国ジョージアの妻と離婚し日本人と再婚! 1男誕生も明かす