西武・山川穂高に浮上する親会社、フロントとの浅からぬ溝 強制性交容疑は不起訴も球団大慌て

公開日: 更新日:

示談を勧める球団に対し…

 しかも、山川と球団との間には、少なからず溝があると指摘する向きもある。球界事情通が言う。

「山川の問題が発覚した際、球団は山川に示談を勧めたそうです。しかし、騒動の発端となった文春オンラインの報道にもあるように、山川は示談ではなく、自ら弁護士をつけて検察の判断を待った。つまり、双方の方向性が一致しなかったのです。結果、不起訴となりましたが、だからといって、これにて一件落着とはならないことも考えられる。山川は被害女性との示談は成立していないとの報道もあり、場合によっては、被害女性が検察審査会に不起訴処分に不服を申し立てたり、山川に損害賠償を求めて民事裁判を申し立てたりする可能性もあります」

 そんな中、山川は三軍で自主練習に励む日々を送っている。つい先日も室内練習場にその姿があった。6月下旬から7月上旬にかけて一軍の試合で行われた「西武特急シリーズ」の練習着で打撃投手とマシン相手に打撃練習。その存在に気づいたファンが「山川だ」「山川さんいるじゃん」とつぶやく光景が見られた。

 後輩選手に打撃のアドバイスをすることもあるし、SNS上には他の選手とともに走塁のトレーニングに臨む姿もアップされているが、公衆の面前で動いているわけではない。

■トレードを直訴する可能性も

「山川本人は世間を騒がせたことに対して反省しているはずですが、不起訴となったからにはいち早く試合に出たい。しかし、球団はこれから処分を下すため、いつ復帰できるかは不透明です。残り17日間に迫る国内FA権を取得できないかもしれない。球団周辺では、『球団は山川の来季以降の選択肢を広げるために一軍に登録してFA権を取得させる』との見方がある一方で、『今季最終戦まで謹慎処分が下され、今季中の復帰がかなわないケースもある』との声もある。仮に今季残り試合を全休した場合、山川はFA権を取得できない。手を挙げる球団があるかどうかはともかく、新たな環境を求めてトレードを直訴する可能性もあります」(前出の事情通)

 山川と球団は近日中にも面談を行うとみられるが、復帰への道のりは険しいものになるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」