【ボートレース】鳥羽一郎さん(上)まぐろ漁船を下りて板前修業時代に初めて行った「津ボート」がはじまり

公開日: 更新日:

 今回からご登場いただくのは演歌歌手の鳥羽一郎さん。ボート歴は50年近い。今はテレボートで興味があるレースを買い続けている。故郷・三重の津ボートでは今年で15回を数える「鳥羽一郎杯争奪戦」が12月に開催される。ボートレースの魅力をたっぷりとうかがった。

 ◇  ◇  ◇

 ボートレースを始めたのはまぐろ漁船を下りて漁師を卒業し、板前をやっていた時かな。もう50年近く前になります。あの当時は親方の言ったことは「はい」と何でも聞かなきゃいけない時代です。親方に「ボートに行くから運転してってくれ」と言われ、「わかりました」って二つ返事で津ボートに行ったのが最初です。

 最初はレースを見てもわからないし、舟券の買い方もわからない。あまり興味がなかったけど、田舎にいる間は通っていたかな。3年くらい板前の修業をやって、東京に出てきて「兄弟船」でデビューしたのが1982年。その頃はボートに行く時間はなかったし、忘れていたようなものですね。

 それがまたやりだしたのは20年くらい前。やりだしたらその奥の深さにハマっちゃったね。競輪とか競馬は9車とか、18頭とかたくさん走るわけでしょ。でも、ボートは6艇です。場合によっては欠場があって5艇とかの時もある。それでも当たらない。どうしてなのか、それが今もわからない。

 スタートしてもう抜かれない、決まったと思っていたら、ゴール前で着順が入れ替わっていたりする。買っていたと思って確かめたら、当たっている買い目だけがないとか。

 そうかと思うと、えらい当たる。俺、大丈夫かなって思うくらい当たり続ける時がある。100円買ってたと思ったら間違って300円買ってたりとかね(笑)。勝負運がないのかなと思ったり、運ってやっぱりあるのかな……そんなことを突き止めようと思っているわけです。

 結論は、ボートで儲けようと思っている人はやめた方がいい。競馬や競輪で家を売ったという人の話は聞いたことがあるけど、家を建てたなんて話を聞いたことがないでしょ。いや、1人だけいるかな。その人とは最近知り合ったんだけど、競馬で儲けてマンションを買ったそうです。何十年も前の話ですが、競馬をやったのはたった1回。好きな数字が決まっていて、その日はずっと同じ目を買い続けたそうです。それがドンと当たった。それっきり競馬はやっていないと言っていたね。

 神がかったというのかね。数字とか、勝負服の色とか……。そんなことじゃないと家なんか建たないということです。でも、僕はすっかりハマっちゃったね。今はスマホで買えるでしょ。しょっちゅう舟券を買ってます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状