【ボートレース】グランジ大さん(中)博多華丸師匠から「何やってんの?」「休み?」とお誘いが…

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 前回はグランジの大さんと妻でピン芸人の椿鬼奴さんとの「夫婦ボート」を取り上げた。今回は大さんがボートレースを始めたきっかけだ──。

  ◇  ◇  ◇

 僕は秋田出身です。ご存じかと思いますが、秋田にはボートレース場がありません。初めて知ったのは17歳の時。秋田市にボートピア河辺という場外舟券売り場ができました。当時はもちろんユーチューブはありませんから、テレビCMでレース映像をたまに見るくらいでした。

 忘れもしないのは地上波で放送された98年の新鋭王座戦、今のヤングダービーです。市川哲也選手が3コースから鮮やかなまくり差しを決めて優勝しました。ルールとかわからなかったけど、あの時の市川選手の強さはもう感動ものでした。僕をこの世界に引きずり込んだのは間違いなく、市川選手です。今は恨んでます(笑)。

■初購入の舟券が“仙人”のおかげで16万円に

 舟券が買えるようになってからは河辺に父親と出かけました。2連単、2連複の時代でしたが、初めて買った舟券が16万円になりました。実はボートピア河辺には舟券がめちゃくちゃ当たる白い顎ヒゲをはやした80歳くらいの老人がいました。みんな「仙人」と呼んでいました。2連単で2、3点教えてくれた買い目がよく当たる。しかも、高配当。その時も仙人の舟券が大当たりでした! あの時は即行で欲しかったものを買いに行って、友だちとメシを食いましたね。

 東京のNSC(吉本総合芸能学院)に入ってから芸人仲間とよく出かけたのは、平和島ですね。今はフリーで芸人をやっている、すーなかさんとかと一緒に。その頃は、お金がないじゃないですか。引っ越そうとするとお金が足りないわけです。15万円かかるのに、手持ちが6万円、9万円足りないとか。そんな時はやるしかないですもんね(笑)。引っ越し費用だけでなく、あわよくば、お小遣いももらえるんじゃないか? なんて。ジャスト・ドゥ・イット! でも僕の場合、切羽詰まった時って不思議と成功するんですよね。

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