球児は減る一方なのに…高校生の「プロ志望届」提出者はなぜ10年前から倍増したのか

公開日: 更新日:

 野球人口は減少の一途を辿っているが、意外な数字が出た。

 10月2日17時時点でプロ志望届を提出した高校球児は124人。締め切りの12日までにその数はさらに増える可能性はある。

「プロ志望届」の提出がルール化された2004年以降、最も提出者が少なかったのは13年の71人。翌14年から17年までの平均提出者数は95.75人だった。今年の3年生球児の総数は、13年より約1万人少ない4万706人だが、今年の提出数はすでに13年を上回っている。

 志望届数に変化が表れたのは18年だ。この年に過去最高の123人をマークして以降、翌19年から139人、※215人、159人、154人とプロを志す球児が増えている。パ球団スカウトが言う。

「プロ志望届を提出する必要がある独立リーグなど、野球をやる場が増えたことはもちろん、育成ドラフトの影響も非常に大きい。育成契約から這い上がったソフトバンクの甲斐や千賀(現メッツ)が、17年のWBCで活躍。その経歴が大きな注目を集めました。だから翌18年は『育成でも……』と希望を持った子が増えたのでしょう。さらに20年以降は巨人やソフトバンクが育成指名で選手を大量獲得。前年の19年は33人の指名でしたが、20年からは49人、51人、57人と右肩上がりです。ワンチャンスを狙って志望届を出す球児が多いのだと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景