“虎牛”日本Sは「三方よし」NPB、スポンサー、ファンもウハウハ!大激戦で盛り上がり全国波及

公開日: 更新日:

「今年の視聴率は、巨人ソフトバンクに2年連続で4連敗を喫した2019年、20年のシリーズの最高視聴率に匹敵する(19年4戦目=11.8%、20年1戦目=12.3%)。日本で最もファンが多い巨人のお膝元の関東でも、今回のシリーズに魅了されている野球ファンが多い」(放送関係者)

■7戦までもつれれば入場料収入は20億円に

 意外なシリーズの盛り上がりにウハウハなのが主催のNPBだ。チケットは一般発売されるや1時間で全戦完売。19、20年は巨人が4連敗したため入場料収入が激減したが、今年は6戦目までの開催が確定。昨年に続いて7戦目までもつれれば20億円規模の入場料収入が得られるという。

 数億円規模の出資をしているスポンサーも例年以上に広告、宣伝効果を享受している。

「冠スポンサーは三井住友銀行。住友グループは大阪発祥で、阪神・岡田監督の有力なタニマチですから、特に幹部クラスは大いに盛り上がっている。全国での注目度がさらに高まれば言うことなしです」(広告関係者)

 関大名誉教授の宮本勝浩氏は、全国で約1449億3105万円、関西で約1304億3795万円の経済効果があると試算した。かの近江商人は「売り手によし、買い手によし、世間によし」の「三方よし」を商売哲学としたが、今年のシリーズはまさに、この言葉が当てはまる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

  1. 6
    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

  2. 7
    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

  3. 8
    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

  4. 9
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  5. 10
    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌

    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌