また休場…横綱・照ノ富士の「引退」は大関・貴景勝の綱取り次第

公開日: 更新日:

 また、である。横綱照ノ富士(31)が九州場所(12日初日)を休場することが9日、決まった。

 途中休場した7月の名古屋場所で腰痛が悪化。その後、腰椎の一部を骨折していたことが判明、伊勢ケ浜親方によると、腰の状態は思わしくないという。

 照ノ富士の休場はこれで3場所連続19度目となり、横綱在位14場所で休場8度。来年1月場所での復帰を目指すものの、糖尿病も抱えるなどもはや身体はボロボロだ。引退待ったなしといえるが、ここで照ノ富士が辞めれば、「横綱不在」という相撲協会にとって悩ましい事態に直面する。

 そんな中、九州場所で最も注目を集めるのが、自身3度目の綱取りに挑む大関貴景勝(27)である。

 自身4度目の優勝を果たした先場所は11勝4敗にとどまり、熱海富士との優勝決定戦では注文相撲を取って波紋を呼んだが、横綱の昇進条件は「大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」。6場所制となった1958年以降、2場所連続優勝した大関はすべて横綱になっている。優勝すれば綱取りは確実だろう。

 もっとも、ハードルは高い。令和時代に入って連覇を達成したのは照ノ富士(2度)ひとりだけ。肝心の状態もイマイチで、去る6日には古傷の首に違和感を訴え、二所ノ関一門の連合稽古に参加しなかった。貴景勝が新横綱になれば、照ノ富士も心置きなく髷に別れを告げられそうだが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」