全国高校駅伝12.24号砲 箱根駅伝を目指すトップランナーの争奪戦はとっくに終わっている

公開日: 更新日:

 前田は高校3年時に14分を切る好記録を連発。昨年の高校総体5000㍍では13分58秒01の好タイムで日本人最上位の4位に入るも、1年時は15分台がせいぜいだった。しかし、その頃から東農大のコーチが素質を見抜き、早くから勧誘。2年時に開花すると、将来は日本の中距離界を背負う逸材といわれるまでに成長した。

あの前田を、箱根で総合優勝のない東農大がゲットできたのは奇跡とさえいわれた。前田は勧誘条件ではなく、無名時代から声をかけてくれたことや指導者の人柄、練習方針などで東農大への進学を決めたといわれている。箱根の常連校からすれば大魚を逃したというより、ハナから争奪戦にもならなかったわけです。こんなケースは稀で……。箱根駅伝で上位を狙う大学のスカウト合戦は激しさを増すばかりです」(前出・関係者)

 これが駅伝王国の実態だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち