日本選手権1万メートル“12月開催”の波紋…元旦「ニューイヤー駅伝」に故障者続出の可能性

公開日: 更新日:

 パリ五輪へのバックアップがあだになるか。

 10日に行われた陸上の日本選手権1万メートル(国立競技場)。来夏のパリ五輪につながる大事なレースの開催月を、通常の6月から気温が低い12月に変更したのは「ワールドランキング」を上げるために好記録を期待してのことだ。

 だが、ある実業団のOBは「その反動がニューイヤー駅伝に出ないか」とこう語る。

「実業団にとって元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)は最大のイベントです。万全な状態で臨むため、12月頭の福岡国際(マラソン)に駅伝選手はまず出ません。ところが今年は選手権の1万メートルが12月開催になったため、ニューイヤー駅伝までは3週間しかない。しかも1万メートルのトラックはモンド社製の高速トラック。東京五輪でも好記録が続出したのは、グリップ力、反発力に優れ、歩幅が伸びるからです。今回はトラック内側の光電子ペースメーカー(電子ペーサー)の効果もあったのか、優勝した塩尻(和也)の27分9秒80は予想を大きく上回る日本新記録でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑