大谷翔平がドジャースに希望「過度の年俸後払い」に米国で「ブラボー!」論調多い意外

公開日: 更新日:

 代理人のネズ・バレロ氏は米誌スポーツ・イラストレーテッドの取材に応じて、「20~30%の後払いは過去にもあったけれども、今回のような例はこれまでない。彼はチームが勝つための助けになりたいと考えている。こんな選手は他にいない」とコメント。大谷自身も暮れのNHKのインタビューで、「後払いは過去にあるが、その比率は代理人と選手に任されている」と話している。前例のないことをやったのだから、なるほどパイオニアには違いない。

 とはいえ、大谷のやったことは、ぜいたく税の趣旨をないがしろにする行為ではないか。ぜいたく税はそもそも、球団間の戦力均衡を目的に導入された。チームの総年俸が規定額を超えた球団は、ぜいたく税を支払わなければならない。金満球団ばかりが勝つようになったら、ファンの興味は薄れ、結果としてメジャー全体にとってマイナスになるというのがこのルールの趣旨だ。

 にもかかわらず、米メディアの中に「他球団がマネをするかもしれない」という指摘はあっても、道義的責任、倫理的な問題を追及する声はほとんどないという。

●関連記事【続きを読む】大谷翔平「過度の年俸後払い」を批判せず…道義や倫理を問わない米国人の不思議な気質 では、米国人ならではの物事の捉え方を詳細に報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動