大谷翔平がドジャースに希望「過度の年俸後払い」に米国で「ブラボー!」論調多い意外

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 代理人のネズ・バレロ氏は米誌スポーツ・イラストレーテッドの取材に応じて、「20~30%の後払いは過去にもあったけれども、今回のような例はこれまでない。彼はチームが勝つための助けになりたいと考えている。こんな選手は他にいない」とコメント。大谷自身も暮れのNHKのインタビューで、「後払いは過去にあるが、その比率は代理人と選手に任されている」と話している。前例のないことをやったのだから、なるほどパイオニアには違いない。

 とはいえ、大谷のやったことは、ぜいたく税の趣旨をないがしろにする行為ではないか。ぜいたく税はそもそも、球団間の戦力均衡を目的に導入された。チームの総年俸が規定額を超えた球団は、ぜいたく税を支払わなければならない。金満球団ばかりが勝つようになったら、ファンの興味は薄れ、結果としてメジャー全体にとってマイナスになるというのがこのルールの趣旨だ。

 にもかかわらず、米メディアの中に「他球団がマネをするかもしれない」という指摘はあっても、道義的責任、倫理的な問題を追及する声はほとんどないという。

●関連記事【続きを読む】大谷翔平「過度の年俸後払い」を批判せず…道義や倫理を問わない米国人の不思議な気質 では、米国人ならではの物事の捉え方を詳細に報じている。

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