オリックス水本勝己コーチ「野球そのものが、ちょっとずつ変わりつつある。勉強しなきゃ追いつけない」

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水本勝己(オリックス・ヘッドコーチ・55歳)

「僕は逆に選手に聞くよ。『それって何の練習や?』って」

 現役通算わずか2年、一軍経験なし。それでも1991年に広島で引退した後は長年ブルペン捕手を務め、07年からは二軍ブルペンコーチや二軍監督、ヘッドコーチなどを歴任。21年から移籍したオリックスでヘッドコーチを務めている。

「確かに今は、昔に比べて情報量が多い。スマホで何でも調べられるし、ユーチューブでプレーや指導の動画も見られる。僕らコーチも勉強しなきゃ追いつけない。野球そのものが、ちょっとずつ変わりつつある。知識のアップデートは大変なんだよ」

 指導者歴が長い水本コーチも、昨今は初めて聞く「野球用語」が多いという。

「例えば、メジャーのフライボール革命なんて最初は意味がわからなかった。だから、僕らも調べて勉強しなきゃいけない。そんなものは知らん、と意固地になるのは絶対にダメ。次から次に新しい何かが来るんだから」

 そんな水本コーチが己に課しているのが、「否定はしない」ことだ。

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