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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米大統領選とメジャー公式戦での始球式 トランプはやらずに落選、バイデンは…

公開日: 更新日:

 現地時間3月5日、米国・共和党が15州で大統領選挙の予備選挙を行い、前大統領のドナルド・トランプが14州を制した。対立候補で元国連大使のニッキー・ヘイリーはバーモント州のみの勝利にとどまり、選挙戦からの撤退を表明したため、今年7月の党大会を前にトランプが事実上の共和党の大統領候補となった。

 民主党の大統領候補は現職のジョー・バイデンになることが確実なため、2020年に続く対決となる。

 再選を目指すバイデンにとって、気になる点がある。そのひとつが昨季まで大リーグの公式戦で始球式を行っていないことだ。

 1910年のウィリアム・タフト以来、歴代の大統領は在職中、少なくとも1回は始球式を行ってきた。バラク・オバマは選挙対策の一環として地元シカゴに本拠を置くプロスポーツチームを全て応援しながら、最も好きなスポーツはバスケットボールで、大統領在任中もバスケットボールを行ったほど。そのオバマですら2度にわたって始球式を行った。

 タフト以降、在職中に始球式を行わない初の大統領となったのがトランプだった。グラウンドに登場した際に歓声だけでなく罵声や嘲笑が起きてしまえば、自らの不人気ぶりを世界中に示すことになりかねなかったのだ。

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