ドジャース大谷「ダルへの憧れ」を超えたその先…初対戦で初安打、初盗塁の八面六臂

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 両チーム無得点で迎えた三回2死走者なしの2打席目だった。

 マウンド上はダルビッシュ(37)。大谷(29)はカウント2-2からの5球目、152キロのツーシームを振り抜くと、打球速度181キロの弾丸ライナーが右前で弾んだ。

 20日、韓国の高尺スカイドーム(ソウル)で行われたパドレスとの開幕戦。大谷のドジャースでの初安打は右前打だった。

 続くフリーマンへの初球、一塁走者の大谷は楽々、二盗に成功。ダルのモーションを完全に盗み、得点圏に進んだ。

 ダルとの初対戦は2打数1安打。昨夜は1打席目から遊ゴロ、右前打、三ゴロ、投ゴロ、左前適時打の5打数2安打、1打点、1盗塁。チームの開幕戦白星に貢献した。

「小さいときから見てきて大好きな投手で、目標にしてきた方。本当によくしてもらっているので個人的にすごい楽しみですし、これまで対戦がなかったので、それも含めてすごく思い入れがあるんじゃないかと思う」

 大谷はダルとの対戦を前にこう言った。

 2人は日本ハムの先輩と後輩だが、重なっているわけではない。ダルが2011年オフに海を渡り、大谷は翌12年のドラフトで日本ハムに入団した。しかし、本人が言うように、大谷にとってダルは子供のころから「目標」だったし、日本ハムに入団してからも「よくしてもらって」いる。

「ダルビッシュも手が小さく、指が短いんだってね。だったらボクもいいピッチャーになれるかもしれない」

 大谷が中学生のころだ。当時、日本ハムのエースだったダルに自分を重ねてこんなふうに言ったという。

 当時は一関シニアでプレー。チームの人数自体、少なかったし、全国大会にも行けなかった。実績はなかったものの、憧れでなおかつ目標のダルが自分と同じように手が小さく指が短いことをモチベーションにしていたようなのだ。

 日本ハムでは入れ替わりだったが、オフになると「ダルビッシュ塾」に入門。ともに汗を流しながら、体を大きくする方法や食事などについて尋ねた。

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