食道がんでは世界初…ウイルス製剤は標準治療がダメでも大きな効果
落語家の春風亭正朝さん(73)が食道がんであることをSNSで公表した4日後の6月8日、食道がんの画期的な治療が承認されました。「テロメライシン」がそれで、食道がんでは世界初のウイルス製剤です。早ければ夏にも販売が始まり、治療が受けられるようになりますが、「ウイルス製剤とは?」と思う方も少なくないでしょう。そこで今回は、この治療やウイルス製剤について紹介します。
がんのウイルス製剤とは、遺伝子を組み換えたウイルスを標的となるがん細胞のみに感染させ、がん細胞を破壊する治療薬です。今回は、50種類以上あるアデノウイルスのうち5型を使用。アデノウイルス5型は乳幼児の急性咽頭炎の原因ウイルスです。
遺伝子改変されたアデノウイルスが、食道がんの細胞のみに選択的に感染させ、増殖することでがん細胞のみが破壊されることから、腫瘍溶解ウイルス製剤に分類されます。正常細胞では、増殖しません。
適応は、「手術および化学放射線療法の適応とならない食道がん」です。化学放射線療法は、放射線と抗がん剤を組み合わせた治療で、食道を温存できる治療として注目されています。


















