著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

日本人6人目の欧州ツアーV!桂川有人の挑戦スタイルが若手プロのスタンダードになっていく

公開日: 更新日:

 167センチ、70キロ。日欧両ツアー共催「ISPSハンダ 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝した桂川有人(25)は、日大時代から知っている選手ですが、昨今のプロゴルフ界では極めて小柄です。

 昨年は米下部のコーンフェリーツアーに参戦し16試合で予選通過は8回。ベストフィニッシュ13位と振るいませんでしたが、米国の予選会から全米オープンに出場(58位)したり、PGAツアー「ジョンディアクラシック」のマンデートーナメント(予選会)に挑戦。自分でバッグを担いで通過し、本戦で26位に入るなど、海外メジャーや憧れの米ツアーへつながるチャンスがあれば果敢に挑んできました。

 桂川は今回の優勝で、2026年まで欧州ツアーのシード権を手にしました。そこで年間ポイントランキング上位10人に入れば、久常涼のように米ツアーの出場権が得られます。

「昨年経験した数々の苦労が報われた」

 そう思う人もいるでしょうが、少し違う気がします。桂川は米下部ツアーなどで現地欧米選手との差やコースの違いなどを肌で感じ、筋力トレーニングの重要性に気がつき、オフは毎日ジムに通ったそうです。確かに昨年より腕が太くなり、飛距離は10ヤードも伸びて300ヤード超。今は用具がよくなり、プロなら最新機器で弾道の高さ、スピン量の調整も可能です。正しいトレーニングを行えば、飛距離で欧米選手に歯が立たないという時代ではありません。同時にショートゲームのレベルアップに努めたのは、現地での悔しい経験からでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情