ソフトバンクどすこい山川穂高が2戦連続弾より喜んだ“愛弟子”砂川リチャードの「四球」

公開日: 更新日:

 キャンプ地でのある日、2人は全体練習後に室内練習場にこもり、ピッチングマシーンで延々と打撃練習をしていた。といっても、ヒットやホームランを打つのが目的ではない。「くさいボールをカットする技術」を、山川がリチャードに教えていたのだ。

 なかなかカットできないリチャードに、山川は「こうやるんだよ」と、実演。タイミングを取りながら、いとも簡単にマシンの球をカットする師匠の姿を、弟子は食い入るように見ていた。

 コツを教わったリチャードは何回か繰り返し、ようやく成功すると、満面の笑みで「できた!」と大喜び。その後も打球をカットするたび、「できた!」「できた!」と興奮していた。

 そんな二人三脚の成果が実戦で表れたのだから、師匠が祝福するのも当然だろう。

 もともと、リチャードは2ストライク後の打撃が課題といわれていた。これまではヒット狙いに切り替えて三振や凡打、というケースが多かったが、くさいボールをカットする技術に磨きをかければ、その分、甘い球を捉えるチャンスは増える。

 この日は延長十二回にヒットを放ち、周東のサヨナラ犠飛につなげたリチャード。師匠の指導で覚醒となればいいが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性