小結・大の里 小細工せず真正面から相手に当たって攻める"豪快相撲"で親方衆の支持拡大

公開日: 更新日:

 まだ大銀杏も結えないのに、堂々たる相撲ぶりである。

 16日、小結大の里(23)が大関霧島を撃破。立ち合いで左上手を許したものの、すぐさま右下手を取るや、横から回り込もうとする大関に対し、体格を生かして寄り続け、最後は寄り倒しで勝利した。

 これで4勝1敗。先場所に続き、今場所も優勝争いの先頭集団をキープしている。

 取組後のインタビューでは「前に出ることだけを考えて相撲を取りました。4勝1敗? いい流れだと思う」と話した大の里。そんな気鋭の若手に虜にされているのはファンだけにあらず。親方衆の中でも、支持が広がっている。

 さる親方がこう言った。

「彼はよその一門の力士ですが、今の土俵で一番、ワクワクする相撲を取ってくれる。我々親方衆は本場所中は常に何らかの仕事があるので、全取組は見れない。でも、大の里の相撲を見逃した時は、ニュースや動画で必ず見るようにしているんです。私だけじゃありません。何と言っても、小細工をせず、真正面から相手に当たって攻める『大きな相撲』が魅力。近年の力士にしては珍しいほどの豪快さで、目が離せませんよ」

 入幕3場所目ですでに小結。番付を駆け上がるのも早そうだ。

  ◇  ◇  ◇

 今場所の優勝候補に挙げられている大の里。その「勝機」と「課題」は、●関連記事【続きを読む】…で詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に