著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

五輪ゴルフは「混合団体戦」だけでいい…長すぎる競技時間、伝わりにくい熱気の解決案

公開日: 更新日:

 パリ五輪の開幕(7月26日)が1カ月後に迫っている。前回の東京五輪では女子の稲見萌寧が銀メダルを獲得して日本中を大いに沸かせたが、「ゴルフは五輪に最もふさわしくない競技」といわれている。大きな理由は競技時間が長すぎることだ。

 1日18ホールを4日間、男女を合わせると8日間144ホールの長丁場だ。さらに、広大なゴルフ場での競技はテレビ中継も選手を追い切れず、どうしても散漫になる。

 ところがだ、4年後のロサンゼルス大会では、男女の個人競技に加え、男女混合の団体戦が追加される案が出ている。

 確かにストローク競技では、通常のトーナメントと何ら変わらず新鮮味もない。五輪は選手間の競争であり、国家間の競争ではないが、メダルを取れば国旗が掲揚され、金メダリストの国歌が流れる。

 五輪は国を背負うことがモチベーションとなり、母国のために戦っている者は少なくない。だが、ゴルフに関してはそうした熱気はなかなか伝わってこない。

 男女混合のチーム戦となれば別だ。2年に1回、米国と欧州が対決する男子の「ライダーカップ」などは、国の威信と名誉をかけて、メジャー競技以上の熱い戦いとなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択