著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

「メッシやロナウド、エムバペみたいなスペシャルな突破力を持てる選手を育てたい」

公開日: 更新日:

 2月の引退後、2つのJクラブでコーチ業をスタートさせた。古巣・横浜FCのスクールと浦和のユースだ。前者は小学生対象で週に1回、後者は不定期だが、どちらも「ドリブラー育成」に主眼を置いている。

「メッシ(インテル・マイアミ)やロナウド(アル・ナスル)、エムバペ(来季からレアル・マドリード)をつくることができたら、日本のレベルも間違いなく上がる。僕はそのくらいスペシャルな突破力を持てる選手を育てたいんです」

 そう意気込む松井は目下、解説業やイベント出演などのかたわら、横浜FCと浦和で育成年代の指導に力を入れている。

 横浜FCの方は4月に開校した「対人強化コース」。小学1、2年、同3~6年の各20人を相手に高度なドリブルスキルを披露しつつ、ポイントを教えている。

「自分がプロ23年間やってきた経験を踏まえて、小学生のうちに身につけておいた方がいいことを抽出し、ボールの触り方や置き方、間合いの取り方、抜くタイミングなどを突き詰めています。指導を始めるに当たって、メッシやロナウドはもちろん、自分が若い頃に憧れたフィーゴや日本代表の三笘薫(ブライトン)、伊東純也(スタッド・ランス)といった選手のドリブル動画を徹底分析しましたね。たとえば、フィーゴだったら切り返しと反発力がずぬけている。地面を押して一気に加速して抜き去るスタイル。今の子供はフィーゴを知らないと思いますけど、ポルトガル代表とかレアル、バルサで活躍した選手だと説明して、『地面を押す力が大事なんだ』と伝え、実践してもらっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー