大谷がドジャースにもたらす戦力以上の「化学反応」 《チームのムードやナインの意識まで変えつつある》

公開日: 更新日:

勝利への執着心で雰囲気を変える力がある

 昨年のWBC決勝(対米国)の試合前のミーティングでは、「野球をやっていたら誰しも名前を聞いたことがあるような選手がいると思う。憧れてしまっては超えられないので。僕らはきょう超えるため、トップになるために来たのです。きょうだけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」と発言。試合では塁上で「カモン!」と咆哮してベンチを鼓舞し、チームを世界一に導いた。

 日本ハムに所属していた2016年、ソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦には「3番・DH」で出場し、九回にDHを解除してリリーフ登板。自身の持つ当時のNPB最速記録を更新する165キロを投げて自身初セーブを挙げ、チームの日本シリーズ出場を決めた。

 札幌ドームの電光掲示板に「165キロ」と表示された瞬間、ソフトバンクベンチはア然ボー然の体だった。

 大谷にはチームの雰囲気を変える力がある。さすがにスター揃いのドジャースのミーティングで、移籍1年目の大谷がWBCのように声を上げるとは思えない。それでも選手へのアドバイスはもちろん、勝利にこだわる姿勢はドジャースのチーム力をより強固なものにしつつある。

「すばらしい試合だったと思います。(二回の同点3ランは)初戦の入りは硬くなると思う。3点を取られて。いい形で早めに追いつくことができたので、いい流れをもってこられたんじゃないかなと思います」

 試合後の大谷はこう言ったが、単に打って走るだけではないことを証明した。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷がかつて日刊ゲンダイに語った「投打の理想」とはいったいどのようなものか。 避けられないと悟った「永遠の課題」とは。その時々でなにを考え、なにを思っていたのか。改めて読み返すことで、大谷の今が見えてくる。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  4. 4

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

  4. 9

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 10

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?