大谷を阻む長打と無縁の好調8人衆、山本由伸を襲うブロンクス・ボンバーズ…ワールドシリーズ26日開幕

公開日: 更新日:

ヤ軍投手陣は大谷を抑えた投手の配球を研究して臨んでくる

「ヤンキース投手陣はポストシーズンに入って好調です。コール、ロドン、シュミット、ヒルとドジャースと違って4人のローテが揃っている。救援陣もPS6試合で防御率0.00の守護神ケンリーを筆頭に勝ちパターンで投入される4人の救援投手はPS9試合でわずか3被弾と盤石です。大谷は今季、ヤンキース戦3試合で打率.154、0本塁打、1打点。コール、ロドンのエース級との対戦がなかったにもかかわらず、結果を残せていません。ヤ軍のスコアラーはポストシーズンでのド軍打線を徹底的に分析しているはずです。パドレスのダル、メッツのマナエアら大谷を抑えた投手の配球を研究して臨んでくるだけに、攻略するのは容易ではないでしょう。ガーディアンズとのリーグ優勝決定戦で2本塁打6打点と調子を上げたジャッジの引き立て役になりかねません」

 大谷はヤンキースとの対戦を前に「もちろん素晴らしいチームですし、強いチーム。楽しみにしたい」と話したが、楽しむ余裕などなさそうだ。

■レギュラーシーズンとは別人

 一方、ドジャースタジアムでの1戦目か2戦目での登板が見込まれる山本由伸(26)にも不安がある。

 山本はパドレスとの地区シリーズ2試合、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ(LCS)1試合の計3試合12回3分の1に登板し、1勝0敗、防御率5.11。18日のLCS第4戦で立ち上がりに同点弾を浴びるなど、2本塁打を許している。

「打線はヤンキースに分があると見ていい。2番ソトからスタントン、ジャッジと続く強打者3人による『ブロンクス・ボンバーズ』は破壊力抜群。マーリンズ時代の14年に大型契約(13年総額約480億円)を結びながら、ここ数年は不良債権と化していたスタントン(今季打率.233、27本塁打、72打点)が、ポストシーズンでは別人のように爆発(打率.294、5本塁打、11打点)し、ア・リーグLCSのMVPに選ばれる活躍を見せた。『ボンバーズ』の3人はそれぞれ一発で試合をひっくり返す長打力がある。一方のドジャースは先発の頭数が少ない上に、リリーフも酷使しているだけに、ヤ軍打線の勢いにのみ込まれる可能性はあります」(前出の友成氏)

 ドジャースは、20年以来4年ぶり8回目の世界一を目指すが、ヤンキースとの43年ぶりの世界一決定戦が激戦になることだけは間違いなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 日本国民はもちろん、実はMLBやドナルド・トランプ贔屓の米放送局FOXまで、大谷を熱烈に応援しているという。いったいなぜか。大谷の活躍によって得られる「莫大なメリット」とはどれほどのものなのか。いま、米球界で何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  2. 2

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  3. 3

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  2. 7

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  5. 10

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  4. 4

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  5. 5

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  1. 6

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  2. 7

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  3. 8

    田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク

  4. 9

    フジ再激震! オンカジ逮捕「ぽかぽか」演出担当社員が豪語していた夢との落差にア然

  5. 10

    長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた