原前監督 恩讐の彼方に…渡辺恒雄氏の度重なる「屈辱的な言葉責め」を耐え忍び長期政権を築いた

公開日: 更新日:

「私にとって、野球だけではなく、人生においても強い影響を与えていただいた恩師でした」

 歴代最長となる通算17年間にわたり巨人監督を務め、球団最多の1291勝、9度のリーグ優勝、3度の日本一を果たした前監督でオーナー付特別顧問の原辰徳氏(66)が渡辺恒雄氏を追悼した。

「厳しいご指導をいただいたこともありましたし、温かい言葉で励ましていただいたこともあります。渡辺主筆は、私の人生の中で燦然と輝いた存在です」

 思えば「厳しい指導」の方が多かったのではないか。

 第1次政権では3年契約2年目だった2003年に事実上の解任。失意の指揮官を当時オーナーだった渡辺氏は「辞任とか解任ではなく、読売グループ内の人事異動」との言葉で片付けた。CS導入元年の07年に2位の落合中日に3連敗して足をすくわれた際には「落合君の方が頭が良かった」とまで言われた。

 屈辱的と言える言葉の数々を浴びせられながら、巨人の監督としてじっと耐えてきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手