「プロになったらキャディーを…」男子ツアーのプロアマ戦に出てきたJCとの約束を8年後に実現
 
                            
                     前週の米ツアーは男女とも、本戦がプロアマ形式の珍しい大会でした。国内ツアーでは初日の前日にプロアマ戦があり、出場選手は主催者が招待した「お客さま」と一緒にラウンドします。
 最近は女子プロの人気が高く、プロアマ戦の評判もいい。昨年、日刊ゲンダイのインタビューで日本ゴルフツアー機構の諸星裕会長も「やっぱりホスピタリティーの精神は女性の方が上です」と言ってましたが、あれを読んだ時は残念でした。
 僕がプロキャディーになる前の男子ツアーは、それこそ隆盛を極めていました。1990年代のプロアマ戦は選手が練習を兼ねてもう1球打ったり、パット練習したりと、ある程度自由にやっていたそうですが、時代は変わりました。令和のプロアマ戦は「お客さま」ファースト。ところが、今でもプロアマ戦にコーチを同行させ、お客さんとあまり会話をしない男子プロがいます。このような選手の行動で、すべての男子プロが「おもてなしの精神」に欠けていると思われたら、困ります。
 僕がバッグを担いだ人だけでも、芹澤信雄さんや宮本勝昌さん、上井邦浩君、若手では織田信亮君がプロアマ戦に出た際にキャディーをやったことがありますが、自分がティーショットを打ったら、アマチュアの方がいる前方のティーイングエリアに走っていき、お客さんの打球を見て、「ナイスショット!」と声を出すし、プレー中にいろいろアドバイスもしています。プロアマ戦にやってきた方に「今日は楽しかった」と思っていただけるよう、ちゃんと「接客」している男子プロは少なくないのです。
 さて、堅い話はここまでにしましょう。
 藤田寛之さんのバッグを担いでいた2008年のつるやオープン。女子中学生(当時3年生)がジュニアの大会で優勝した「ご褒美」に、藤田プロとプロアマ戦で回ることになりました。その中学生はクリクリッとしたかわいい瞳で「プロを目指しています」って言うもんだから、「プロになったら君のバッグを担ぐよ」と約束して別れました。
 それから8年後の2016年。女子プロの開幕戦「ダイキンオーキッド」のクラブハウスで見知らぬ男性から 
                

 
                             
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