女子ジャンプ元女王・高梨沙羅 W杯自身初の表彰台ゼロの裏に致命的な日本の「鎖国体質」

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 1998年長野五輪で2つの金メダルを獲得した船木和喜氏(49)によれば、06年トリノ五輪では着用スーツに国旗と「JAPAN」の文字がプリントされていた。五輪直前、日本が不参加だったW杯の場で「製造メーカーのマーク以外は通気性のチェック対象とする」と明かされたが、日本はこれを把握していなかったという。2カ所のプリント部分は熱圧着で付けられ、通気性が悪くなっていたため、日本は急きょミシンで穴を開けて対応。これについて船木氏は「NumberWeb」のインタビューでこう語っている。

「そこは国の上層部同士がつながってないということじゃないですか。ジャンプはドイツ語の中でやっているので、選手に伝わるのはきちんと日本語に翻訳してからになってしまいます。その伝達も、国内全部にすぐ広まればいいのですが、そういうわけではないので」

 そのトリノから19年たった現在も、日本ジャンプ界の情報網は不十分で、いまだに“鎖国”さながら。語学に長け、各国連盟との人脈を築ける人材の確保が急務になりそうだ。

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