マスターズ中継またも“ポロリ”で再脚光…TBS名物実況アナが語っていた伝説の「もらい泣き中継」の舞台裏

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  ◇  ◇  ◇

 ──改めて快挙の瞬間を振り返ると。

 ついに、この時がきたかという思いでした。最終日の後半、松山選手がなかなかスコアを伸ばせずに苦しむ中、18番のティーショットをフェアウエーに置いた。その時、宮里優作さんの「王手だ、王手だ!」という声を聞いて、この快挙を日本中に伝える役目を担うんだと、一気に緊張感が高まりました。実況担当として、毎年、優勝すると思って準備をしてきました。私が初めてマスターズのメイン実況を担当したのが2016年。松山選手はその年、首位に2打差で最終日を迎え、優勝争いに加わった。以来、絶対に松山のマスターズ制覇を私が実況するんだと思ってやってきて、それが現実になったわけですから、やはり、ついに……という思いでした。そして、「松山、ありがとう」と。

 ──その思いがあの感涙実況になった。55秒の沈黙が話題になりましたが、普通なら放送事故です。

 怒られますよね、普通は。実況中に泣いたことで怒られ、黙ったことで怒られ。「ダメだよね、アナウンサーとして」という話です。でも、良かったかなとも思っているんです。

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