マスターズ中継またも“ポロリ”で再脚光…TBS名物実況アナが語っていた伝説の「もらい泣き中継」の舞台裏

公開日: 更新日:

 ──1976年からマスターズを中継するTBSにとっても特別な大会。

 メイン実況を担当することになったときにはもう、めちゃくちゃプレッシャーを感じました。先輩の松下賢次さんには「選手の人生を語らないとダメだ」と教えられ、4月のマスターズに備えて前年の夏過ぎからコツコツと資料の準備をする林正浩さんの姿を見てきました。私も1年がかりで準備をします。A4の分厚いノートに松山選手のデータや情報、実況で使えそうなフレーズなどもメモしたり。そのノートを2冊ガムテープで貼ったものがあって、そのほかに出場選手の情報やデータをまとめたB5サイズのファイルがこれも2冊。いざ、実況が始まると資料を見ている余裕がないので、頭に叩き込むという感じです。

 ──3日目に松山は1イーグル、5バーディーの7アンダーと爆発。前日から優勝用のフレーズは用意していた。

 していました。毎年、優勝したらこう言おう、こんなフレーズはどうだろうとノートにしたためていますが、いざその時が来たら、一切、口から出てきませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった